ポックリボーイ
未回答/男性
1975年3月20日北海道深川市生まれ。明治大学法学部卒業。吉祥寺から日本を周遊中。2017年にラーメン未食の都道府県、2018年に未泊の都道府県を殲滅。
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未回答/男性
1975年3月20日北海道深川市生まれ。明治大学法学部卒業。吉祥寺から日本を周遊中。2017年にラーメン未食の都道府県、2018年に未泊の都道府県を殲滅。
2025年09月01日
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2025年08月11日
家元は引退しましたが、「一条流がんこ総本家分家四谷荒木町」が紫蘇塩ラーメンで宅麵デビューしています
20年以上前は、「がんこ系」は各地に点在して、いまよりもはるかにアクセスが簡単でした
近くにあればしょっちゅう食べたいのに、近くにないからしょっちゅう食べられないラーメンが「がんこ系」でもあります
これが通販で食べられるのは革命でしかありません
「がんこ系」の麺はクチナシ色素が配合されており、黄色さが旨いです
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ひたすらリピートして取り寄せている大久保「らあめん満家」のつけ麺です
この店は、新宿「満来」「ほりうち」の直系でありながら、独自の生命線を刻んでいます
代名詞ともいえる「ふわふわ卵納豆」のトッピングは、食べる者の舌に柔らかな衝撃を与えます
まるで、荒々しい魚介豚骨が跋扈する東京ラーメン地図のなかで、一点の曙光のように立ち現れる異物感
今回、僕はそのつけ麺をさらに深化させました
麺を浸すのはただの水ではなく、旨味を封じ込めた昆布水
滑らかな中太麺が昆布のグルタミン酸を纏い、啜るごとに舌の上で第二のつけダレを構築していきます
さらにトッピングには、藁苞に仕込んで発酵させた本格的な納豆を選びました
パックものでは得られない複雑な香りと粘度が、つけダレの塩気を受け止めつつ、後味を立体的に押し広げます
満来・ほりうち系のDNAを尊重しつつも、なお踏み越える「妥協のない再解釈」です
ラーメンを食べるという行為を、家庭に居ながらにして一つの研究と実験に昇華させる行為
僕にとって、それはラーメンを超えて「文化の発酵」に手を突っ込む作業でもあるのです